〜JR北海道・731系〜

731系

731系G102編成
2000/07/28、手稲にて

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 人口が集中しつづける札幌都市圏の通勤輸送に対応し、ラッシュ時における大幅な列車遅延や 「積み残し」を避けるべく開発された、JR北海道では初めての本格的な通勤型電車です。経年30 年近い711系の純粋な後継車両として位置づけられている車両でもあります。1996年の登場で、 1998年増備分の3次車をもって、とりあえずの増備が完了する予定となっています。
 乗降時分を短縮するために、デッキ無しの3扉オールロングシートとし、北海道の厳しい冬の 雪にも負けないための各種装備、また小樽以遠から札幌に直接乗り入れてくる気動車の輸送改善 のために、731系に続いて開発されたキハ201系と協調運転できるように、自動幌やEC・DC総括制 御装置を搭載しているのが特徴です。
 制御装置は721系1000番代F1009編成で試験された、日立製のIGBT素子を利用したVVVF制御装置 を採用しています。JR北海道は、メーカと共同でIGBT素子を使用した地上設備への影響が少ない 交流回生付きのコンバータ・インバータシステムを開発してきましたが、今回その成果が731系 に生かされたことになります。F1009編成の方は日立IGBTの前期のものでしたが、731系では後期 のものが使われています。そのため前者と後者で音が若干異なり、731系はJR西日本の223系1000 番代といった車両とほぼ同じになっています。回生ブレーキは、JR北海道の電車としては初めて の搭載となりました。
 室内は前述の通り、デッキ無しのオールロングシートなため、夏季の暖気や冬季の寒気流入防 止に対する対策が施されていて、ドアまわりに目をやると上方と左右にはエアカーテンが設置さ れています。またドア付近の座席は跳ね上げ式となっています。またドアの上には、次の停車駅 を表示するLEDの案内表示器が設置されています。

731系VVVF装置
731系のVVVF装置。日立IGBTです。
明るさ不足で見づらい画像になってしまいました。
モハ731-103、手稲にて。(1998/09/11)

走行音1[731a.ra/278KB]
収録区間:函館本線 発寒→稲積公園
RA形式:RealAudio3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:VVVFインバータ制御(日立IGBT後期型)
主電動機:N-MT731A(230kW)
※いつも通りに、ドア脇で収録するとエアカーテンの音に負けてしまうため、 貫通路部分で収録するなど音録りには苦労しました。録音レベルを上げて、なんとか 日立IGBTの「キーン」という音が入ってくるかな、という感じでした。2次車の G107編成での収録です。
走行音2[731b.ra/300KB]
収録区間:函館本線 手稲→稲積公園
RA形式:RealAudio3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
※こちらは、上の収録で手稲まで行った帰りに収録したものです。1次車のG103編成での 収録です。こちらのファイルは、減速時の回生制動の音が良く入っています。停車間際に ブレーキの音ではなく、VVVFからの音が入ってきていると思います。731系はブレーキ音が かなり大きいためと、音の高さがVVVFからの音と近いいるために、かき消されてしまって 聞こえないことが多いです。

731系ドアまわり
ドア脇にはエアカーテンや折り畳み座席が、ドア上にはLED案内表示器が設置されています。
モハ731-103、札幌にて(1998/09/11)

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★このページの参考資料:
 交友社「鉄道ファン」1997年3月号
 ネコ・パブリッシング「JR全車輌ハンドブック」

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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1998年12月13日 最終更新:2009年1月25日
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