〜相模鉄道〜


 相模鉄道(普段は、相鉄と呼んでいます)は、横浜を起点としており大手私鉄の中でただ一つ、都心のターミナル駅に 乗り入れていない会社線です。また全線が神奈川県内にあり、2つ以上の都府県にまたがっていない 私鉄でもあります。従来は中小私鉄のトップクラスとされ準大手の一角でしたが、1990年に大手私鉄 の仲間入りを果たしました。「大手私鉄」が定義されて以来、大手私鉄の仲間入りをしたのはこの相 鉄だけで、過去の急成長がいかにすごかったかを示しています。
 路線としては典型的な都市型鉄道で、起点の横浜から終点の海老名までほぼ切れ目なく住宅地が続 き、発展中のいずみ野線も急速に住宅地化が進んでいます。そのため輸送密度が非常に高い他、典型的な 通勤・通学路線であるため定期客の比率が大手私鉄の中では唯一50%を超えているのが特徴です。 また横浜駅の1日の乗降客が約50万人と、小田急線新宿駅並みに多くなっています。
 車両は営業車両約430両としては多種多彩で、9形式もあります。その中でVVVF装置を積んでいるのは 5形式で、営業車両数に対するVVVF車の割合は50%を軽く超えます。8000系10連13本と、9000系10連7本が 投入されてきましたが、2001年度よりJR東日本E231系をベースにした10000系が投入され、2002年2月24日より 営業運転を開始しています。カルダン車導入から今まで続いてきた直角カルダン駆動方式からついに決別し、 新たな時代に入ったといえるでしょう。

※写真をクリックすると、各形式の詳細ページに飛びます。


10000系 10000系
走行音[st10000a.ra/259KB]
収録区間:いずみ野線 緑園都市→弥生台(2002.02.24)
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱3レベルIGBT、ST-SC60A(ST-SC60A-G2)型、1C4M制御)
主電動機:95kW(ST-MT73型、平行カルダン駆動、歯車比7.07)
※JR東日本E231系をベースにした相鉄の最新型車両です。MT比が異なりますが、走行音は通勤型のものと 変わりません。ついに直角カルダン駆動から決別してしまいましたね…

9000系 9000系
走行音[sgm9000a.ra/192KB]
収録区間:本線 星川→和田町
制御方式:VVVFインバータ制御(東洋電機GTO、ATR-H8180型、1C8M制御)
主電動機:180kW(TDK-6140-A1型、直角カルダン駆動、歯車比49:9=5.44)
※VVVFの音自体は、東洋電機のGTO標準型そのものです。しかし数ある東洋GTO標準型の中で、 直角カルダン駆動のうなりと一緒に聞くことのできる車両はこの9000系のみです。

8000系 8000系
走行音[sgm8000a.ra/179KB]
収録区間:本線 平沼橋→西横浜
制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO、VF-HR128型、1C8M制御)
主電動機:150kW(HSV-03型、直角カルダン駆動、歯車比49:10=4.90)
※非同期モードの長い日立GTO標準型の音ですが、その中でも特色ある音を出してくれます。 もちろん、直角カルダンとの組み合わせで味わい深い音になっています。

走行音(制御装置真上)[sgm8000b.ra/258KB]
収録区間:いずみ野線 弥生台→緑園都市
※8000系のVVVF装置からはかなりの音が出ています。制御装置の真上で収録すると、この ファイルのような感じになります。AMラジオを聞いている場合は、この雑音が飛び込んできます。

新7000系 新7000系
走行音(VVVF車)[sgmn7000a.ra/189KB]
収録区間:本線 相模大塚→さがみ野
制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO、VF-HR116型、1C4M制御)
主電動機:180kW(HSV-02型、直角カルダン駆動、歯車比49:10=4.90)
※3000系モハ3052に搭載されたものと同じ、日立のVVVFが採用されています。音は 完全に初期のものです。

走行音(VVVF車、空転・滑走音)[sgm7050va.ra/333KB]
収録区間:いずみ野線 いずみ野→いずみ中央(2000.01.27)
※雪の日にちょっと収録へ行ってみました。空転の度合いは、まずまずだったかなぁ…

7000系 7000系
走行音[sgm7000a.ra/221KB]
収録区間:本線 希望ヶ丘→三ツ境
制御方式:抵抗制御(MMC-HT-20B型、1C8M制御)
主電動機:130kW(HS-515型、直角カルダン駆動、歯車比45:10=4.50)
※7000系は相鉄ではポピュラーな形式の一つです。足回りは新6000系と同一です。

新6000系 新6000系
走行音[sgmn6000a.ra/277KB]
収録区間:本線 上星川→西谷
制御方式:抵抗制御(MMC-HT-20B型、1C8M制御)
主電動機:130kW(HS-515型、直角カルダン駆動、歯車比45:10=4.50)
※6000系のモデルチェンジ車で、当時国内の狭軌車両では最大の車体幅2930mmの大型 20m車でした。MM'形式採用の直角カルダン車です。

5000系 5000系
走行音[sgm5000a.ra/207KB]
収録区間:本線 相模大塚→さがみ野
制御方式:VVVFインバータ制御(東洋電機GTO、ATR-H4180型、1C4M制御)
主電動機:180kW(TDK6140-A型、直角カルダン駆動、歯車比49:9=5.44)
※5000系の元はボディーマウントの前面2枚窓の車両でした。後に車体を載せ替え、さらに足回りが VVVF化されて現在にいたっています。

3000系 3000系
走行音(東洋)[sgm3000ta.ra/173KB]
収録区間:本線 星川→天王町
制御方式:VVVFインバータ制御(東洋電機GTO、ATR-H4180型、1C4M制御)
主電動機:180kW(TDK6140-A型、直角カルダン駆動、歯車比49:9=5.44)
※相鉄初のVVVF車です。3000系の元は国鉄モハ63系で、車体を載せ替えて足回りをVVVF化 した現在も10両のうち7両の台枠は流用されています。3000系は1998年12月16日に脱線事故を起こし、 1999年5月17日付で廃車となり解体され、形式消滅しています。

走行音(日立)[sgm3000ha.ra/202KB]
収録区間:本線 さがみ野→相模大塚
制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO、VF-HR109型、1C4M制御)
主電動機:180kW(HSV-01型、直角カルダン駆動、歯車比49:10=4.90)
※3000系の足回りを改造する際、慣例にしたがって東洋の電機品を使用することになるのですが、 相鉄初のVVVFということで比較検討の意味からモハ3052のみ、日立の電機品を使用しています。 なお、これは後の新7000系VVVF車に引き継がれています。


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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1999年2月13日 最終更新:2009年1月25日
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